ビスクドールの買取相場は?高価な作品の特徴や買取のコツも解説

ビスクドールの買取相場は?高価な作品の特徴や買取のコツも解説
家にあるビスクドールを処分したいです。値段はいくらになりますか?
ブランドやサイズなどにより価格は変動します。一度拝見いたしますので、まずは骨董品買取のバイセルへお電話・メールよりお問い合わせください。
昔から集めていたビスクドールがいくつかあります。価値はありますか?

西洋の骨董品にも人気の高いものが様々ありますが、その代表格の1つと言えるのがビスクドールでしょう。

ビスクドールには世界中に熱心なコレクターがいて、買取市場においてもアンティークものなどを中心に高い価格で取引されています。

ビスクドールの歴史や種類に加え、人気のブランド、買取相場、高く売れやすいビスクドールの特徴、高く売るためのポイント、買取業者選びのコツといったビスクドールの買取に関する情報をご紹介します。

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眠っている掛け軸や価値の不明な茶道具などございましたら、ぜひご相談ください!

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

ビスクドールとは

ビスクドールとは磁器製の人形のことで、通常は女性をかたどったものを指します。

同じ磁器人形に、人物などをデフォルメして表現するフィギュリンがありますが、それに対してビスクドールは精巧な作りになっているのが特徴です。

ビスクドールの「ビスク」は、フランス語の「ビスキュイ(biscuit)=2度焼き」が語源です。

人形の頭部や手、あるいは全身が2度焼きして作られることからこう呼ばれるようになりました。

精巧なビスクドールを製造する技術と文化はフランスを中心に発展し、優れたブランドもフランスに数多くあることから、別名「フランス人形」と呼ばれます。

また磁器の人形であることから、そのまま英訳して「チャイナドール」と呼ばれることもあります。

ビスクドールの中でも高い価値がつきやすいのは、19世紀に盛んにビスクドールを製造していたジュモー・ブリュ・ゴーチェといった有名ブランドの製品です。

特に1930年以前に作られたビスクドールは「アンティークドール」と呼ばれ、高い人気と高い希少性から絶大な価値を誇ります。

高く買取されやすいビスクドールブランド

高く買取されやすいビスクドールブランド

買取市場における一般的な傾向として、人気ブランドのビスクドールほど需要が高く、買取価格も高くなりやすいです。

買取市場において特に人気が高く、高価買取も期待できるブランドについてご紹介します。

ジュモー

ジュモーは19世紀中ごろにフランス・パリ郊外に設立されたブランドです。

フランスのビスクドールを代表する工房で、ビスクドール全盛期をけん引したブランドの1つと言えるでしょう。

人形たちの可憐でやや憂いを含んだ表情はジュモーのビスクドールの大きな特徴で、ファッショナブルな衣装も人気の要因となっています。

アンティークドールの名作を数多く手掛けており、ジュモーのビスクドールは現在でも高い価値のつくものが多いです。

ブリュ

ブリュも同じく19世紀中ごろにフランス・パリ郊外に設立されたブランドで、フランス最大級のビスクドール工房の1つとして知られています。

高い技術によって生み出される繊細で精巧な仕上がりの美しいドールは、多くのファンからの支持を集めています。

ブリュのビスクドールは現在でもアンティーク品として高く評価され、買取市場でも高い価値を誇っています。

ゴーチェ

ゴーチェも19世紀中ごろ設立のフランスのブランドで、やはりビスクドール全盛期を代表する工房の1つです。

ゴーチェの特徴は、人形の重要パーツである頭部の製造技術の高さです。

その技術力は特許を取得するほどで、ジュモーをはじめとするいくつかのブランドに依頼されて頭部を納品していたと言います。

やわらかな表情と繊細な作りこみが楽しめるゴーチェのビスクドールは現在でも人気が高く、買取市場でも活発に取引されています。

まだまだあるビスクドールの人気ブランド

ご紹介した3つ以外にも、ビスクドールの人気ブランドはたくさんあります。

買取市場での人気が高いビスクドールブランドには、例えば以下のようなものがあります。

アーモンド・マルセルシモン&ハルビックA.T(アー・テー)
ケマー&ラインハートフライシュマン&ブローデル ハインリッヒ・ハンドベルク
モリムラケストナーS.F.B.J
シリーズスタイナーエデンべべ
A・アロポA・テュイエドナミュア

これらのブランドの銘が入ったビスクドールなら、高い価格での買取も期待できるかもしれません。

アンティークドールならブランド関係なく高く売れるかも!

アンティークドールと呼ばれる人形は、ブランドに関係なく、買取市場で高い価値を持つことが多いです。

アンティークドールとは基本的に100年以上昔に製作された人形を指し、現存数が少ないことが推測されるため希少性が高く、買取価格も高くなる傾向にあります。

ブランドのビスクドール、古いアンティークドールをお持ちの方は、ぜひ一度骨董品の買取業者に査定を依頼し、お持ちのビスクドールの価値を確かめてみてはいかがでしょうか。

バイセルでは、ビスクドールを含む骨董品の買取を行っております。

お持ちのビスクドールが売れるかどうか、いくらの価値があるのかなど、気になることがあればお気軽にご相談ください。

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ビスクドールの買取相場

骨董品買取市場におけるビスクドールの買取相場はどれくらいになるでしょうか。

上でご紹介したような超人気ブランドの製品で保存状態が良いものであれば、買取相場は数万円から数十万円ほどになるものが多いようです。

しかしながら、ジュモーなどのアンティークドールで、特に人気が高い製品であれば500万円前後の買取相場になるものも存在します。

ビスクドールは、骨董品の中でも高く売れる期待の持てる品物だと言えるでしょう。

ただし、ひとくちにビスクドールと言ってもブランドや製作年代、保存状態の良し悪しなどによって買取価格の幅は広くなっています。

実際の買取では相場より低い価格での買取になることも珍しくありませんので、注意が必要です。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

こちらの骨董品買取の専用ページでは、人形を含むバイセルの骨董品の買取実績を掲載しております。

人形などの骨董品の買取価格が気になる方は、参考にご覧ください。

どんなビスクドールが高く売れやすい?:査定のポイント

どんなビスクドールが高く売れやすい?:査定のポイント

ビスクドールの査定においては、必ず確認されるポイントがあります。

ビスクドールの査定で重要視される3つのポイントをご紹介しますので、お持ちのビスクドールについてもこれらのポイントを確認してみてください。

  1. 人気ブランドの作品か
  2. ドールの出来栄え
  3. ドールのサイズ

もしそれぞれの査定ポイントで良い条件にあてはまるドールをお持ちなら、高く売れる可能性も期待できます。

それでは詳しく解説します。

人気ブランドの作品か

ビスクドールの査定においてまず確認されるポイントの1つが、ブランド名です。

人気が高いブランドであればあるほど、高く買取される可能性も上がります。

多くのビスクドールには、後頭部から首筋のあたりにブランドの刻印が入っています。

この刻印にはブランド名・製作国・サイズ・おおよその製作年代という多くの情報が詰まっており、非常に重要な査定ポイントとなっています。

例えば「BRU.JNE R7」という刻印なら「ブリュの作品・7号サイズ・1891年〜1899年頃製作」「DEPOSE E8J」という刻印なら「ジュモー作品・8号サイズ・1885年〜1887年頃製作」といったような情報が読み取れます。

頭部のほかにも腰付近にあるスタンプやシール、靴の刻印などにも手掛かりがある場合があります。

ドールの出来栄え

ドールの出来栄えも、ビスクドールの査定において必ず確認される重要な査定ポイントです。

具体的には、ビスクドールの見どころであるフェイス・ボディ・アイ・衣装の出来を細かくチェックされます。

フェイスについては、表情の繊細さや美しさが重要なポイントになります。

ビスクドールボディには木製のウッドボディ、子山羊の革に詰物をしたキッドボディ、おがくずや膠などを混ぜて作られたコンポジションボディなど様々な種類があります。

製作時期ごとに主流とされているボディの種類が異なるため、ボディの作りをチェックすることで多くの情報が得られます。

アイに関しても、素材と製作技術の高さが重要で、中でもペーパーウェイトアイが最も評価が高くなりやすいです。

人形の衣装に関しては、ドール製作当時のドレスであるか、ドレスの素材がアンティークであるかなどが精査されます。

ドールのサイズ

ビスクドールの買取価格に大きな影響を与える要素の1つに、ドールのサイズがあります。

一般的に、サイズが大きいほうが買取価格が高くなりやすいです。

実際にはブランド名・製作年代・保存状態などの諸条件を加味したうえで買取価格が算出されるため、サイズのみによって買取価格を予想するのは難しいものがありますが、1つの要素として知っておくと参考にはなるでしょう。

ビスクドールをより高く売るための3つのポイント

ビスクドールをより高く売るための3つのポイント

ビスクドールは、アンティークドールを中心に価値の高いものも多く、買取に出すならより高く売りたいと考えるのは当然です。

ビスクドールを少しでも高く売るために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

  1. 箱などの付属品を揃えておく
  2. 保存状態を良く保っておく
  3. 購入ルートなどの情報を控えておく

それではそれぞれ詳しく解説します。

箱などの付属品を揃えておく

アンティークドールなどの希少価値の高いビスクドールは、ブランドや作家の銘が入った専用の保管箱に収納されていることが多いです。

そのような保管箱や保証書といった付属品があることで、そのドールが本物であるという証明になってくれます。

高価なビスクドールには偽物も存在し、これらの本物である証拠が付属していれば、買取業者としても再販しやすくなり、より高い価格での買取が可能になる場合があります。

また、ビスクドールコレクターにとっても、専用の箱が重要なコレクションの一部です。

箱などの付属品が揃っていることで需要が増し、コレクター向けに買取価格が上がるというケースもあります。

このように、付属品が揃っていることでより高く買取してもらえる可能性が十分ありますので、本体と一緒に大切に保管しておきましょう。

ただし、付属品が無いからといって「高い値段はつかない」というわけではありません。

諦めてしまわずに、骨董品の買取業者に査定を依頼してみましょう。

保存状態を良く保っておく

ビスクドールの買取価格に大きく影響する要素の1つに、作品の保存状態があります。

価値の高いドールであっても、破損・カビ・虫食いが発生しているなど保存状態が良くないと、買取価格が下がってしまうでしょう。

特にアンティークドールは古いゆえに繊細で壊れやすいので、注意が必要です。

反対に言えば、アンティークドールで保存状態が良いものであれば、希少価値はさらに増すでしょう。

ビスクドールは湿気によってカビや虫がついたり、直射日光によって変色してしまう場合があります。

ビスクドールの保管場所にはなるべく風通しの良い暗い場所を選び、保管時には傷や破損を防ぐために箱に収めておくのがおすすめです。

購入ルートなどの情報を控えておく

アンティークドールなどの価値の高いビスクドールの場合、どのようなルートで購入したかも1つのポイントになります。

偽物も多いビスクドールにおいて、信頼できるルートでの購入履歴は次に買う人の安心に繋がるからです。

買取業者としても再販時のアピールポイントになるため、多少積極的な買取価格を付けてくれることが多いです。

ビスクドールを購入した際には「〇〇オークションで買った」「〇〇骨董市で買った」など購入ルートを控えておき、買取時に査定士に伝えてあげると良いでしょう。

ビスクドールの買取なら骨董品の買取業者へ

ビスクドールの正しい価値を判定するためには、以下のようなポイントを正しく見極めなければなりません。

・ブランド
・制作年代
・ドールの出来栄え
・使われている技法
・保存状態
・本物か偽物か
・買取市場での需要

これらの条件を総合的に判断するには、骨董品に関する高い知識と査定技術が必要になります。

そのためビスクドールを買取に出すなら、骨董買取に詳しいバイセルを利用するのがおすすめです。

バイセルであればビスクドールに関する知識を持った査定士が在籍しているので、お持ちのドールについてもしっかりと価値を見極めます。

一方、総合リサイクルショップなどでも人形の買取に対応しているところはありますが、ビスクドールの知識を持ったスタッフが常駐している可能性は低いでしょう。

すると適切な査定をしてもらえずに、本来の価値とはかけ離れた安い価格で買取されてしまう恐れがあります。

お持ちのビスクドールを本来の価値に見合った価格で買取してもらうためには、骨董品の買取に実績のあるバイセルを利用するのが安心です。

出張買取サービスなら壊れやすいアンティークドールでも安心

ビスクドールの買取を積極的に行っているバイセルでは、買取店の店頭に売りたいドールを持ち込む「持ち込み買取」、買取業者に売りたいドールを送付する「宅配買取」など、いくつかの買取方法から選ぶことができます。

中でも、ビスクドールを売る際におすすめしたいのが「出張買取」です。

出張買取とは、買取業者の査定士が利用者の自宅までおもむき、その場で査定・買取を行う買取方法です。

利用者は家から出ることなく買取を終えられるので、非常に便利なサービスと言えます。

ビスクドールの買取において、ドール本体の破損や傷などが買取価格ダウンの原因となるため、買取店まで持ち運ぶ際には非常に慎重になる必要があります。

アンティークドールなどの古いものの場合は尚更ですから、その手間と労力は計り知れないでしょう。

その点、出張買取では品物を家から持ち出す必要がないので、壊れやすいドールでも手間なく安全に買取に出すことができます。

骨董品の買取業者の中でも、出張買取サービスを選ぶことのできるバイセルのご利用がおすすめです。

ビスクドールの買取でよくある質問:Q&A

ビスクドールの買取には分かりにくい部分も多く、特に初めて利用する人にとっては疑問がつきものです。

ビスクドールの買取に関してよくある質問・回答をまとめましたので、ビスクドールの買取を利用する際に疑問点が浮かぶ方は参考にしてみてください。

数年前に作られた新しいドールでも買取してもらえますか?

ビスクドールの場合、アンティークものなどの古い作品に高い価値がつきやすいという傾向は確かにあります。

しかし、それは「ここ数年に制作されたドールは価値が低い」という意味ではありません。

最近の作品であっても、人気の高いブランドや作家の作品であれば、高い価値がつく可能性は十分にあります。

破損している部分があるドールでも買取してもらえますか?

ビスクドールの買取、特にアンティークドールなどの古い作品の場合には、多少の傷みがつきものです。

もちろん保存状態が良い方が高く買取されやすいという傾向はありますが、破損があるからといって即買取不可になるわけではありません。

ビスクドールの買取価格はブランドや出来栄えなど様々な観点から判断しますので、破損しているビスクドールでも諦めずに骨董品の買取に実績のあるバイセルに査定をご依頼ください。

破損しているドールは修理してから買取に出した方がいいですか?

確かに保存状態はビスクドールの重要な査定ポイントなのですが、買取前にご自身で修理するのはおすすめできません。

ビスクドールは非常に高い技術を用いて作られた繊細な作品です。

ご自身で修理しようとした結果、かえって状態を損ねてしまうというようなリスクもあります。

破損しているドールであっても、まずはそのままの状態で査定に出してみることをおすすめします。

ドールのドレスだけでも買取してもらえますか?

ドールのドレスだけであっても、買取してもらえる可能性は十分にあります。

ビスクドールは本体だけでなくドレスにも熱心なコレクターがおり、買取市場においても十分な需要があります。

ドレスだけの査定でも、お気軽にバイセルをご利用ください。

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ビスクドールの製造方法やパーツの種類

ビスクドールは、製造方法の違いやパーツの特徴などからいくつかの種類に分類することができます。

ここでは、「製造方法」「口の特徴」「目の特徴」という3つ観点から、ビスクドールにはどのような分類があるか見ていきましょう。

製造方法によるビスクドールの分類

ビスクドールは製造方法によって、「プレスドビスク」「ポアードビスク」という2つの種類に分けることができます。

プレスドビスク

「プレスドビスク」は、原料となる陶土を型に押し込んで(プレスして)成形し、そのうえで焼き上げる製造方法のことです。

昔ながらの手間がかかる方法ですが、その分だけ細部にまで職人の手が入り、繊細な仕上がりになります。

歴史が古い作品に多く見られる種類であることから、高い価値がつくものも多いです。

ポアードビスク

「ポアードビスク」は手間のかかるプレスドビスクに代わって、19世紀末ごろから用いられるようになった製造方法です。

「型」に陶土を押し込むプレスドビスクに対して、ポアードビスクでは液状の磁器を型に流し込んで焼き上げます。

手間が比較的かからず大量生産に向いていることから、現在ではポアードビスクが主流となっています。

口の特徴によるビスクドールの分類

ビスクドールは口の特徴によって、「クローズドマウス」「オープンマウス」という2つの種類に分けることができます。

クローズドマウス

「クローズドマウス」とはその名の通り、口が閉じているタイプのビスクドールを指します。

クローズドマウスの中にも、唇を真一文字に結んでいるものや、口角がやや上がって微笑みを浮かべているものなど、表情は様々あります。

クローズドマウスのビスクドールは古い時期に製造されたものが多く、希少性が高いことから買取市場で高値のつくものも多いです。

オープンマウス

「オープンマウス」も名前から分かる通り、口が開いているタイプのビスクドールを指します。

開いた口の中の作りは、単に赤い紙や布を張っているだけのものから、歯や舌を緻密に形作っているものまで様々です。

当初はクローズドマウスが主流だったビスクドールですが、時代とともに製造技術が向上したことから、緻密な作り込みのオープンマウスが主流となりました。

目の特徴によるビスクドールの分類

ビスクドールは目の特徴によって、「ブロウアイ」「ペーパーウェイトアイ」「スリープアイ」という3つの種類に分けることができます。

ブロウアイ

「ブロウアイ」とは、熱したガラスに息を吹き込んで(Blow=吹く)膨らませ、球状にしたものに瞳を描いて眼球に仕上げる製造方法のことです。

ビスクドールの目の中ではシンプルな製造方法で、中が空洞になっていて軽いという特徴があります。

ビスクドールの中ではあまり上等な作りとはされておらず、ジュモーやブリュといった一流ブランドのビスクドールではあまり見られません。

ペーパーウェイトアイ

ペーパーウェイトとは紙を押さえるための「文鎮」を意味しますが、「ペーパーウェイトアイ」はガラス文鎮を作る技術を使って製造されたビスクドールの目を指します。

白い土台の上に色ガラスで虹彩を描き、その上に透明度に高い半球状のガラスを載せるという構造になっており、「比較的光を拾いやすい」「追視効果(ドールの視線があたかも追ってくるように見える効果)がある」などの特徴があります。

ビスクドールに使われるグラスアイの中でも最高峰とされています。

スリープアイ

「スリープアイ」とは、まぶたが開閉できるように仕掛けがほどこされたビスクドールの目のことです。

開閉させる仕組みには様々ありますが、例えば、「ビスクドールを仰向けに寝かせると重りが働いて目が閉じる」といったような仕組みがあります。

子どもに人気の玩具用ビスクドールに多く用いられている目の特徴です。

ビスクドールの歴史

ビスクドールの歴史については諸説ありますが、当初は洋服を着せられる等身大サイズの「ファッションドール」として作られていたといいます。

その後、19世紀のフランスを中心に洋服の着こなし方など教育に役立つ子ども用のおもちゃとして、小さいサイズのファッションドールの製造が始まりました。

その頃は大人型のレディドールが中心でしたが、1855年に開催されたパリ万博に出品された日本の「市松人形」の影響力が高く、現在広く親しまれている、子ども型のベベドールが生産されるようになりました。

19世紀から20世紀はじめには、ジュモー・ブリュ・ゴーチェといったフランスを代表するブランドが登場するなど、ビスクドールは1つの文化として大きく発展します。

しかしその後、一般大衆向けの安い価格のビスクドールが普及するにつれて、高級品としてのビスクドールは徐々に姿を消していきつつあります。

しかしながら現在でも買取市場においては、ビスクドール全盛期に製造されたものは美術性・希少性などの観点から人気がとても高く、高値で取引されることも多いです。